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脱パンデミックの経済学
―― 命を救うことで、生活とビジネスを救え

ラジーブ・チェルクパリ  ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院 エコノミスト  トム・フリーデン  米外交問題評議会 シニアフェローグローバルヘルス担当) 前米疾病対策センター所長(2009―2017)

Only Saving Lives Will Save Livelihoods The Right Way to Understand Pandemic Economics

Rajeev Cherukupalliは、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のエコノミスト。 Tom Friedenは、外交問題評議会のグローバルヘルス担当シニアフェロー。米疾病対策センター所長(2009年―2017年)、ニューヨーク市保健局のコミッショナー(2002年―2009年)を経て現職。

2020年6月号掲載論文

感染率の一貫した減少を待たずに経済活動を再開した国や州は、新たなアウトブレイク、死亡率の上昇だけでなく、長期的な経済的混乱というリスクを冒すことになる。ウイルスを恐れる人々は買い物、旅行、外食をしようとはしない。この状況であれば、都市が封鎖されていようが、それが解除されようが、景気回復は期待できない。一方、市民の健康を守る戦略に投資し、人々の安心感を高めれば、経済はリバウンドする。経済活動の再開を焦るあまり、「経済活動を迅速に再開するためなら、救える命が少なくなっても仕方がない」という考えは間違っているし、脱パンデミックの経済学がそのように機能することはない。人々の健康を最優先に据えて重視する行動が経済再生への道を切り開くだろう。

  • 「人命か経済か」の選択はない
  • 命を救うための投資
  • 衝撃を緩和する社会政策を
  • 生命と生活を守るには

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